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働きながら学びやすい職業訓練とは?

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こんにちは、佐佐木 由美子です。

日本では、自主的に学ぶ人が少ないと言われています。

パーソル総合研究所のグローバル調査によると、「社外学習を何も行っていない人」の割合は、世界の中でも日本人が突出して高く、自発的に学ぶ習慣の欠落は深刻な状況といえます。

しかし、職業人生が長期化していく中で、「学び」は人生の再チャレンジを可能にする貴重な機会であり、これからますます大事になってくると考えています。

近年、人的資本経営の考え方が広まる中で、リスキリングを含めた人への投資を活発化させる動きも見られます。

ただ、日本ではリスキリングの対象となるのが正社員に限られているケースも多く、学びの格差が大きいという問題は否めません。

その点、雇用形態にかかわらず、職業スキルを学ぶための機会として「公共職業訓練」があります。

しかし、これは主に離職者を対象としたもの。働きながら、より安価に学ぶ機会があればよいのに…と、思っていました。

そんなところ、非正規雇用労働者等が働きながら学びやすい職業訓練試行事業を実施するとして、7月より受講者の募集を発表。

この訓練は、受講者が在職中の方であることを踏まえ、個人のライフスタイルに合わせた訓練形式や受講日程で構成しているほか、受講継続勧奨や学習支援、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングなど、受講継続に向けたサポートも併せて実施する内容となっています。

また、「e-ラーニングのみ」、「e-ラーニング+同時双方向通信」の訓練は全国で受講可能。

受講料は4カ月間で税込み5000円(テキスト代別)ということで、とても良心的なプライス。

対象者
パート、アルバイト、派遣社員等の非正規雇用で就業している方のうち、正社員になる希望があり、かつ受講修了まで訓練を受ける意欲のある方

訓練分野(訓練コース名)
 ・デジタル分野(UI/UXデザイン科、ソフトウェア開発科)
 ・営業・販売・事務分野(経理事務科、営業事務科)

募集期間は、7月25日と8月8日まで(各訓練校によって異なる)。

応募は各訓練実施機関のホームページからとなりますが、ご興味のある方は、事業全体の詳細など、厚生労働省から委託を受けている独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の特設ホームページを参照されてみてはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、文筆家、MBA。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに経済メディアや専門誌など多数寄稿。

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