こんにちは、佐佐木 由美子です。
突然ですが、あなたは「いいな、素敵だな、やってみたいな」と思うようなことに出会ったとき、どうしますか?
普段の自分を振り返って、ちょっと想像してみてください。
AさんとBさんの大きな違い
世の中には、2種類の人がいます。
「どうしたらそれを実現できるか」と、できること前提で考える人
「どんなに実現するのが大変か」と、できないこと前提で考える人
それは取り扱うテーマ次第だ、という意見もあるかもしれませんが、ざっくりと「できるか」「できないか」の思考に分かれるのではないでしょうか。
Aさんは、いつも実現するためにどうしたらよいかを考え、行動をしているので、会うたびに新しいチャレンジを繰り返しています。いわゆる前者のタイプです。
それらがすべて上手くいくとは限りませんが、一つの行動をきっかけに、次のアクションに繋げています。しかも、とても楽しそうに見えます。
一方、Bさんは後者のタイプ。1年前も3年前も……ずっと同じことについて「できない理由」を語り続けています。ですから、変化は特に見受けられません。
「もしうまくいかなかったとしたら?」と考えると、行動すること自体をリスクだと感じてしまうのかもしれません。
しかし、できない理由を並べ始めている時点で(しかも何年も!)、自ら自分の潜在意識に、「それはできません」と刷り込みをしているようなものではないでしょうか。
「求めよ、さらば与えられん」(Ask, and it will be given to you)という聖書に由来する有名な言葉があります。
何かを手にしたい(実現したい)と思うなら、まずは本気でそれを求めること。シンプルですが、とても大事なことです。
そのとき、実は心の中で求めていながら、「きっとできないだろう、自分にはどうせ無理だろう」と考えていたら、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものです。
一方で、ただ「こうあったらいいなぁ」と漠然と願望を持っているだけでは、なかなか前に進めません。
では、どうしたらよいのでしょう?
まず、あなた自身が何を求めているのか、落ち着いて思考を整えてください。
もしかしたら、世間一般に良いと思われていることを、自分に当てはめようとしていませんか?
人は、意外と自分が求めているものを、わかっているようでわかっていなかったりします。
ですから、一人の時間を取って、じっくりと自分自身と向き合う時間を取ることは、とても大切です。自然の中に身を置いてみると、リラックスできるかもしれません。
次に、あなたが望む状況や出来事が、きっとそうなることを純粋に期待してみてください。
誰かに遠慮することなどありません。
私たち一人ひとりに、自由な想像力が与えられています。
そうした状況や出来事を想像していると、明るくて楽しい気分になれるのではないでしょうか。
そして、そのために「良い」と思うことがあれば、どんどん行動に繋げていきましょう。
どうしたら求める状態にたどりつけるか、たとえ今はわからないとしても、それがあなたにとって進むべき道ならば、きっと素敵な偶然(セレンディピティ)に次々と出会えるはずです。
セレンディピティ(serendipity)とは、「偶然の幸運を手に入れる力」や「予想外の価値ある発見」などを意味する造語です。
あなたが勇気を出して起こした行動が、素晴らしい人との出会いやチャンス、次への行動につながるヒントをもたらしてくれると信じてください。
どこにピントを合わせるか
世の中には2種類の人がいる、と書きましたが、実際には一人の中にAさん・Bさん両方の要素が混在して、その時々の状態によって変化することはあります。どちらの傾向が強いか、ということです。
つまり「あるもの、ありたいもの」に対して肯定的に目を向けられるか、「欠けているもの、ないもの」に目が向いてしまうか、の違いです。
欠けているものにピントを合わせ続けてしまうと、悲しみや不安、焦りなど、ネガティブな気持ちがどんどん増えていってしまいます。これは不健全な状態で、本来の自然な姿ではありません。
人生においては、自分にはどうしようもできない出来事が起こり得ます。
その度に、欠けているものに焦点を合わせてしまうと、つらい状況から抜け出せなくなってしまいます。
もし暗い気持ちになったとしたら、「ピントがずれているよ」と教えてくれているのです。
そんなときは、「気づけてよかった」と思い直して、意識的に望むものにピントを合わせるようにしてみてください。
すると、少しずつエネルギーが湧いてくるのを感じられるのではないでしょうか。