こんにちは、佐佐木 由美子です。
東京では桜の見頃を迎えていますが、桜の名所としても知られる東京ミッドタウン界隈には、素敵なアート施設があります。
そのひとつ、東京ミッドタウンのミッドタウン・ガーデンに建つ21_21 DESIGN SIGHT。
現在、ギャラリー1&2で開催中の「未来のかけら:科学とデザインの実験室」を鑑賞してきました。
デザインエンジニアの山中俊治氏が大学の研究室でさまざまな人々と協働し制作してきたプロトタイプやロボット、スケッチの紹介とともに、7組のデザイナー・クリエイターと科学者・技術者のコラボレーションによる作品が展示されています。
最先端のロボティクス、積層造形、構造形態学、身体拡張など、まさに「未来のかけら」を彷彿とさせるような斬新さ。驚きの連続です。
たとえば、一枚の布から立体のジャンパーを作り出す技術。
作り上げる工程の映像も見ることができます。
また、人間がロボットや人工知能などと「人機一体」となり、自己主体感を保持したまま自在に行動することを支援する「自在化技術」。
投影されている映像で実際の動きを見ると、驚きを隠せません。
そして、この先の未来の暮らしに思いをはせると、いったいどんな世界になっていくのだろうというワクワク感も。
様々な作品を見ているうちに、自分の脳も大いなる刺激を受けて活性化されるような不思議な感覚に。
建築家・安藤忠雄による設計
三宅一生を創立者とした21_21 DESIGN SIGHT。
ガーデン内の芝生に映える美しい外観の建物は地上1階地下1階の低層建築で、建築家・安藤忠雄の設計によるもの。一枚の鉄板を折り曲げたような屋根が印象的です。
展示室のある地階にも、自然光の優しい光が差し込むサンクンコートを擁しています。
そして、地上から見たときからは想像できない空間が地階に広がっています。
建築物の鑑賞だけでも楽しめますが、展示されている作品は斬新で、まさに実験室の中にいるかのよう。
「未来のかけら:科学とデザインの実験室」企画展は、2024年8月12日まで開催中。
興味深い世界が広がっています。