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人は自分が見たいように他人を見ている

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こんにちは、佐佐木 由美子です。

学生時代から、「話してみると、見た目と全然違うね」とよく言われます。

パッと見たときの第一印象と実際とのギャップがどうやら大きいようです。それも人によって、「おとなしそうに見える」とか「冷たそうに見える」など、印象もバラバラ。

ちなみに皆が口をそろえて言うことは、「変わっているね」ということ。人は皆違っているので、変わっていて当たり前だと思うのですが。個人的にはポジティブに捉えています。

このような経緯から、ギャップについて言われることは気にしないのですが、それでもこれまでの人生で2度、驚いた出来事がありました。



一つ目は、私が仕事を辞める時の出来事です。

職場の先輩にご挨拶をしていたときにわかったことなのですが、彼女は私をずっとハーフだと思っていたのです。しかも、入社時からずっとそう思っていた、と言うから驚きです。

一体何人のハーフだと勘違いしていたのか聞いてみると、日本人とインド人のハーフだと思っていたそうです。理由はよくわかりませんが、そういった見方もあるのか、と強く驚きました。


二つ目は、インド人の友人に誘われ、インド人が集まるパーティーに行ったときの出来事です。

そこには在日インド人が大勢いて、美味しそうなインド料理が所狭しと並べられていました。「あれが美味しそう!」「これも!」とインド料理を堪能しながら友人と歓談をしていると、ある若い男性が声をかけてきたのです。

そして、すぐに彼が私をインド人だと勘違いしていることに気づきました。

まさか本物のインド人から誤解されるとは夢にも思わず、最初は場を和ますためのジョークかと思ったくらいです。でも冗談ではなく、インドでも北方の中国に近いNorth Indian には私のような顔のインド人がいる、ということでした。

インドは国土がとても広く、土地によって顔つきも違う、というのは、なるほど納得できる話でした。その彼も色白で、おそらく私を同じ故郷の人だと感じたのかもしれません。

それにしても、人の見方は面白いものだと思いました。

自意識を捨て、自然体でいよう


私たちは普段、職業や立場などにとらわれ、「人はきっと自分をこう思っているだろうだから、そのように行動しなければ」と考えてしまうところがあります。

例えば、教師であれば、生徒たちから尊敬されるような立ち居振る舞いをしなければならない、といったふうに。

自分で自らの行動に制限をかけてしまうことは、多かれ少なかれ、あるのではないでしょうか。

しかし、人は自分が見たいように他人を見ているのです。

「きっと私はこう思われているだろう」という自意識は、何の役にも立ちません。

全く違うことが往々にしてあるのですから。

そう思うと、ちょっと気持ちが楽になりませんか。

ですから、周りの目を気して、「人から思われているであろう自分」を演じる必要などありません

自然体でいるのが一番です。肩の力を抜いて、自然体でいきましょう


執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、文筆家、MBA。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに経済メディアや専門誌など多数寄稿。

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